生理不順:症例①

生理不順

22歳女性 大学生

症状

初診日:平成29年10月16日

  • 精神不安
  • 脚の痛み
  • 手足の冷え
  • むくみ
  • 貧血
  • 疲れやすい

生理不順で婦人科のクリニックへ通院し投薬も症状に変化なし。ホルモンのバランスを崩した為、精神的な不安が出現する。メンタルクリニックへも通院していた。

所見

原因

カルテ

右脚(右股関節)の開き

 

右脚が外側に逃げる。つまり、いつも右側へ傾いている。寝ている時も座っている時もいつも右側に傾いている。

 

地球には重力があり、人間は2本の脚で直立している。その大事な脚できちんと立てなければ、体調に影響するのは必然かもしれません。

 

脚が開けば骨盤も傾きます。骨盤内の子宮、卵巣など生殖器官もストレスを受けると考えられる。

 

器官も内臓も筋肉由来で成り立っている。だから、脚が開いて傾けば中にある臓器も悪影響を受ける。

 

特に、女性は関節が緩く筋肉量が弱いので、骨格の傾きは健康との関係が深い。脚が傾けば頭の位置も傾く。つまり、脳の位置も正中線から逸脱する。

 

脳がストレスを受けると、当然精神的に不安定になる。脳のストレスはまばたき(瞬き)として表に出る。

 

目は脳の一部分と考えます。なぜなら、目は顔(脳)に埋まっているからです。目に体調や心の状態など、全てが出ます。

施術・経過

根本原因の改善

骨盤の傾き(歪み)

右股関節を閉める

 

股関節を閉める施術を施行する。1回目の施術の日はよく眠れた。体調も上向きになる。股関節の開きも減少して、脚の痛みとむくみも軽減する。

 

4回目の施術の際、「生理が順調」という報告があった。懸念だった薬(甲状腺ホルモン)の使用をやめた。顔色が良くなる

 

ただし、生理前の4日間生理痛が辛くなる。骨盤の前弯角度を調整して改善を図る。1月になり冷えにて体調が悪化する。生理も止まる。

 

2月末の来院時、生理前の生理痛が無くなる。スノーボードに行けるくらいまで体調は回復する。首のズレ、股関節の開き、腰の筋緊張も改善する。

 

また、関節の弛緩性(ゆるい)も改善する。筋肉が柔らかいのと関節が緩いのは違います。女性の柔らかいは、ほぼ後者の関節が緩い=looseです。

 

おそらく関節looseは生理不順などの女性ホルモンの影響もあります。女性ホルモンを施術で整えると、関節も閉まりホルモン分泌も改善される。

セルフケア・生活習慣動作の改善項目

  • 胸郭拡大ストレッチ
  • 背骨リセットストレッチ
  • 前屈ストレッチ
  • 生理痛緩和ケア

まとめ

成長期から成人になり骨格が変わり、また女性ホルモンなどの影響により体調を崩す。それが股関節の開きに表れていた。

 

生理とは体の正常な働きという意味です。体を整えれば、生理はきちんと来るようになります。つまり、健康になれば自然と体調は良くなります。

こばやし接骨院