動悸(息切れ)症例②

動悸とのぼせ、首と肩がいつもこっている…寝ても疲れが取れない…。

31歳男性 宅配業

症状

初回施術日 2019年2月18日

  • 動悸がすると息がすぐに切れる
  • のぼせがいつもある
  • アトピーで就寝中に腕や首をかいて眠れていない
  • 特に右の首と肩がいつも凝っている
  • 手が痺れている手足が冷えている
  • むくみが気になる
  • 疲れが抜けない

2019年1月から症状が出る。病院受診も自然治癒力で回復して体質を変えたい想いがあり当院へ来院する。宅配業を営み多忙を極めている。

所見

根本原因

背骨の傾き

第3頚椎の右変位と第4腰椎の左変位

 

宅配で車の乗り降りと荷物を持って運ぶ動作により首と腰に負担が積み重なる。左腰にポーチを巻いて仕事している。

 

やがて首は右へ、腰は左へ曲がり背骨が蛇行する。背骨は前後にS字であるが、左右の傾きはない。

 

背骨が左右に傾くと、それをまっすぐに支えようとして過度に筋肉がエネルギーを使います。次第に傾いている体が「自分本来である」と脳は誤作動します。

 

時間の経過とともに呼吸や汗、内臓の働きを司る自律神経が消耗します。自分の体がどこなのか?が分からなくなって迷っている。

施術・経過

根本原因の改善

カルテ

背骨の傾きの調整【C3・L4矯正】

 

初回施術日(2月18日)頚椎の右変位の矯正を施行する。ストレス緩和の施術も同時に施行する。眼瞼の痙攣は認められず。

 

2回目施術日(3月4日)疲労感が減少する。のぼせも減る。右頚椎の変位も認められず良好である。

 

3回目施術日(3月11日)後半になると動悸とのぼせなど自律神経の不調が出る。第4腰椎の左への変位は残存する。腰部の筋緊張あり。

 

4回目施術日(3月18日)アトピーの痒みにより起床時から疲労感が強く出現する。自律神経の不調も変わらず。

 

5回目施術日(3月23日)起床時に動悸のみあり。休日も同様にある。右頚部の筋肉の緊張を認める。疲れとストレスがある。ストレス遮断法を施行する。

 

6回目施術日(4月1日)起床時から動悸とのぼせ、冷えがある。背骨の左右の傾きは無くなる。腰椎の変位も消失する。

 

7回目施術日(4月15日)「体調が良くなっている」と実感する。

 

8回目施術日(5月4日)腰椎の左変位により、左脚に見せかけの脚長差が認められる。「脚が地に着いていない感じ」骨盤矯正にて脚長差を戻す。

 

9回目施術日(6月3日)食事を自炊に変えたら、体調が益々良くなる。

 

10回目施術日(7月1日)右肩甲間部に疼痛あり。再び左脚に脚長差が出現する。腰部に自覚のない筋緊張あり。

 

11回目施術日(8月5日)汗をかけるようになる。皮膚の色も良くなりアトピーが少し良くなる。

 

12回施術日(9月2日)顔色、皮膚の色ともに良くなっている。前腕と上腕のアレルギーを良くしたい。アレルギーと関係のある脾臓の調整を施行する。

まとめ

犬

なかなか思ったように改善しないでも、とにかく根気よく来院してくれた。良くなりたい気持ちがストレートに伝わってきた。

 

自営なので、頑張りすぎて体のバランスを崩し、次々と不調が出て不安が募ってどんどん不調になっていった。

 

アレルギーがあったりもしたので、自然治癒力が出てくるまで少し時間が掛かった。現在でも月に一度定期施術に来ている。

 

セルフケアにも積極的に取り組んでいて、とても真面目で自分自身を大切にしている印象を受ける。