逆流性食道炎:症例①

みぞおちが気持ち悪い お腹が痛い

36歳男性 会社員(デスクワーク)

症状

初診日:2019年2月9日

  • 仕事中のみみぞおちが痛い
  • 走ってもお腹は痛くない
  • 動いた方がお腹が楽
  • 腰痛がある

仕事中のみお腹が痛くなり、みぞおちが気持ち悪い。仕事に集中できなくて困る。

 

趣味のフットサルやランニングをすると、みぞおちの気持ち悪い感じやお腹の痛みはない。内科を受診すると逆流性食道炎と診断される。

所見

逆流性食道炎の原因

体が硬い

脚の柔軟性の低下

 

極端に体が硬い。特にハムストリングス(モモ裏)が著しく柔軟性に欠ける。座位時に血行不良も重なって、一層お腹が緊張し硬くなる。

 

お腹は腰の一部なので、長時間の座位で腰が緊張すると次第にお腹も苦しくなる。

施術・経過

逆流性食道炎の根本原因の改善

カルテ

柔軟性の獲得(下肢)と腹部

 

まず、腹部の緊張を緩める施術をする。同時に下肢の可動域獲得のためストレッチも施行する。

 

2回目来院時(2月15日)座位での腹部の不快感と痛みが和らぐ。

 

3回目(2月23日)数回、腹部に痛みと不快感が出る。指導したセルフケアによって緩和される。小腸中心に緊張がある。

 

4回目(3月9日)不快感、痛みともに良くなる。下肢(ハムストリングス・内転筋群)の柔軟性が正常範囲まで獲得へ至る。

 

5回目(4月6日)年度始めで残業にてハードワークも逆流性食道炎の症状が出現せず。左腰部に緊張あり。

セルフケアの内容

  1. 胸郭拡大1分体操
  2. 前屈が楽にできる1分ストレッチ
  3. 背骨10秒リセット体操

まとめ

元々とても健康な方なので、長時間座って強いられるパソコン姿勢で内臓と骨格筋が過緊張してしまった。体を動かすことで緊張がほぐれた。

 

人は元来動物なので座る仕様にはできていません。特に男性は女性に比べて筋肉の量が多いのは、肉体労働をするためである。

 

だから、男性ホルモンを使う機会がなくなると不調になる。誰でも弱い箇所はあるので、それがたまたま食道や胃であった。