パニック障害:症例⑬

慢性的に長期間、ずっと首肩がこる。ひどくなると頭痛になる。いつもダルイ。外出しようとすると、お腹が痛くなる

 

飛行機に乗って帰省したい(パニックになり飛行機を止めてしまったことがある)

31歳女性(SE)

症状

  • 慢性的な首肩のコリが強い(→頭痛へ)
  • 腹痛(出かけようとすると)
  • 外出するとドキドキする
  • 倦怠感(→いつもダルイ)
  • 寝た感じがしない(→スッキリしない)
  • 手足が冷える
  • ふらつく
  • 子宮筋腫

体の痛みやふらつきをなくしたい。不安なく外出ができて、仕事に取り組めるようになりたい。

服用中の薬

  • フリウエルLD(→月経困難症)
  • プロマゼパム(→不安・緊張緩和する)

所見

根本原因:頚椎C1/2→右変位(+)

・左脚短縮→椅子座位時:脚組み癖(+)→左脚長差(+)→左腰部筋緊張(+)→正中線:左側へ変位(+)→背部筋緊張(+)→ ※続く

 

頭位:右側へ変位【脳呼吸不可】(+)→代償姿勢にて首肩筋緊張(⧺)→脱力不可へ→緊張(⧺)→パニックへ

施術・経過

パニック障害 カルテ

2023年6月28日(初回施術日)

腰背部筋緊張緩和施術、施行

 

7月14日「首がつらい」→脚長差(-)

頚椎変位調整術、施行

 

7月28日「8月から在宅から出社へ」→不安(+)

ストレス遮断法、施行

 

8月21日「眠れない」→再び在宅勤務へ

The deep impact整体術、施行

 

9月19日「つらい状況、変わらず」

脳ストレス緩和術、施行

 

10月14日「上向きになる」

お腹(胃)が重苦しい→内臓調整術、施行

 

11月18日「座位時間多い」→右背中が重い

ストレッチ操法術、施行

 

12月9日「仕事忙しい」→体調、落ち着く

The deep impact整体術、施行

 

2月2日「さらに仕事が忙しい」→良好

心と体の許容範囲が広がる

 

※施術スケジュールが最初の3回、計画通り(週一ペース)ではなかった。しかし、転職したばかりで限られた時間でも波はあったが、回復に至った

まとめ

脳が水平位保持不可に陥った。

 

脳は「脳脊髄液」という液体に浮かんで呼吸をしている。肺でも呼吸をしている。2つで呼吸をしている。

 

呼吸ができないと、どうなる?

 

1分間呼吸ができなければ、深刻な状況になる。不安や緊張を感じるパニック障害の傾向のある方は、もちろん、肺では呼吸をしているが、ちゃんと吸えてません。

 

中枢器官の脳は傾いてるので、正しい指令が送れない。

 

体が正しくコントロールされていない。つまり、当たり前の日常が送りづらい体の状況になってしまった。

 

いったん、ノーマルを忘れてしまうとリセットができない。

 

自分の体の正しい、在るべき状態がもう分らない。初めのうちは、ヨガやストレッチで何とかなった。しかし、時間とともにコントロールができなくなる。

 

薬を飲むと楽になるかもしれないが、心も体もすっきり改善するには遠く及ばない。薬は神経の働きを制限してる。だから頭がぼんやりする。

 

自分で考える力を失う。つまり、習慣的に薬を飲むようになる。一日座りっぱなしで、パソコン姿勢の前屈み姿勢を強制されるのが、人がもっとも苦手とする動作だ。

 

本来の自分の姿を忘れてしまった。

 

第一頚椎と第二頚椎は脳呼吸につながる箇所だ。一番、二番が変位するとかなり苦しい。土台の足腰も同時に施術した。

 

施術スケジュール間隔が開いたりしたが、回復に至った。ありがたい。仕事が思うようにできている。

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