起立性調節障害:症例⑨

「起床しようとしても、頭痛、腹痛、めまいで起きられない…」

中学1年:女子(吹奏楽部:クラリネット)

症状

初回施術日:令和元年11月1日

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 頭がくらくらする
  • 生理が止まっている
  • 吹き出物が多い

令和元年9月頃から時々あり この1週間で症状が強く出現する→病院で血圧を上げる薬を処方される 生理も止まっている→本人が気にしている

所見

根本原因:頚椎の変位

頚椎のレントゲン写真

頚椎が右変位が認められる。施術ベッドに仰臥位になると首が右側に倒れる。

 

原因として考えられるのは、クラリネットを吹く時の姿勢である。右手が下方に来るため右頚椎が引っ張られる。

施術・経過

令和元年11月1日

頚椎の変位:調整 どんな枕も合わないためタオルを三つ折りにした枕を勧める→枕で正しい頚椎の角度を作る

11月6日

施術翌日に生理が来る 3時間目〜登校可へ 頚椎の変位が減少する

11月13日

6時半起床→朝練参加へ 吹き出物も薄くなる 頭痛、腹痛、頭のクラクラが改善傾向

11月23日

頭痛が出現→3日間連続で朝練参加で疲労 反動で学校も休む 身体状況は良好

11月30日

右側への傾きが消失する→「体調良い」

12月17日

ほぼ休まず登校できる→メンタル的なことで休む

令和2年2月12日

引き続き良好→頚椎の緊張あり

まとめ

頚椎の変位で体調を崩した。首は脳と体をつなぐ大事な場所である。頭の中には脳がある。脳から脊髄が背骨の中を通って分岐して運動神経や自律神経となって全身へ巡っている。

 

神経の通り道である頚椎変位があると、神経の機能が低下すると考える。施術で通り道を広げた。また、正しい枕の使い方を指導した。

 

その結果、頚椎変位が減少して、頭痛、腹痛が改善された。そして、体の正しい働きができるようになる→生理が来て吹き出物がよくなる)

 

様々な現象(学校に行けない)が解決される。