慢性前立腺炎:症例①

前立腺がしびれる

30代半ば男性 会社員

初診日:平成28年12月10日

症状

  • 前立腺がしびれる
  • 鼠径部が痛い
  • 足の甲が痛い
  • 体が重い
  • 眠れない

平成28年9月頃より睡眠がうまく取れない、体が重い、といった症状が出て前立腺に痺れるようになる。

 

仕事は、1日中パソコンでのデスクワーク。忙しい時は徹夜作業が続く。薬を飲んでも症状はあまり変化なし。

 

思ったように体が動かないストレスで頭の中はいつも慢性前立腺炎のことでいっぱいだった。

 

慢性前立腺炎は難治性なので、できるだけ早く回復したい、との強い思いから当院へ来院する。

所見

体が左に傾く、両肩が上にあがる、足は外に開く

極端な外股

 

つま先が外に開く、ガニ股。椅子に座る際、必ず脚組みをする。そして、椅子に浅く腰掛ける。

 

脚を組んで浅く座り方によって、骨盤が下がり前立腺に負担が極端に負担がかかる。

 

左側に体が傾く。そして、骨盤が下がる。下がった骨盤を挙げようと、無意識に両肩を挙高する。

 

外股歩きのため、鼠径部と足背(前脛骨筋)に痛みが出る。また、体と心のストレス過多で眼瞼の痙攣が著しい。

施術・経過

外股(股関節の開き)の徹底改善するために、股関節を矯正する。また、ストレス過多を解放するストレス遮断法を施行する。

 

初めての施術後、3日間は良好だった。3回目で前立腺のしびれが無くなる。新幹線で大阪へ行くほど行動が変わる。

 

やはり、座位の時間が長くなるとしびれが出現する。左側に痛みがあり。しかし、立位でのしびれはない。

 

5回目で痛みの閾値が10→2or3になる。慢性前立腺炎を忘れるほど症状は緩解する。

指導したセルフケア・注意点

  • 股関節を閉める体操
  • 前屈ストレッチ
  • 腸腰筋ストレッチ
  • 脚を組まない

まとめ

慢性前立腺炎の症状を和らげることはできる。なぜなら、慢性前立腺炎は生活習慣病なので生活の送り方を工夫する必要があります。

 

私たち人間は、座る仕様には出来ていません。人間は動物です。動くように設計されています。

 

毎日パソコンの前で長時間、脚を組んで浅く腰掛けていれば、やがて体のどこかに不調が出ます。

 

でも、悪い体の癖を変えても、パソコンでのデスクワークを変える事は出来ません。当院でできる事は、慢性前立腺の症状を抑える体に変える事です。

こばやし接骨院