喉の不調:症例⑨

「常に喉のつっかえと後頭部が締め付けられる…」

40代後半:主婦

症状

初回施術日(令和元年11月29日)

  • 喉がつっかえる感じがある
  • 不眠(2、3時間で目が覚める)
  • 後頭部がひきつれる感じがする「ザワザワする」

8月中旬頃から喉につっかえる症状が出る。それ以前に不眠症もあったが鍼灸と薬で改善された。また、後頭部(地肌)が締め付けられる感じがある。

所見

根本原因:正中線のねじれ

カルテ

正中線(身体の中心線)が左に傾くことで喉(=管)がねじれて通りが悪くなってつっかかる感じがする。

 

また、後頭部の締め付けは、後頭部に抗重力筋(体をまっすぐに支える筋肉群)が付着している。

 

ねじれが生じた体を支えるのに、常に筋肉の過緊張状態が生じている。

施術・経過

令和元年11月29日:初回施術日

脚長差:調整施術→左脚に見せかけの脚長差あり 眼瞼痙攣↑(=自律神経の興奮)を抑えるトップガンも施術する。

12月5日

少し良かった→昨日、喉の主訴↑眼瞼痙攣↓ 左腸腰筋の緊張緩和の施術

12月12日

喉の主訴:変化なし 見せかけの脚長差は消失する 腸腰筋中心に施術

12月27日

喉の主訴:変化なし 後頭部の締め付け感(ザワザワ)は消失 左側の緊張は認める→正中線に傾きあり

令和2年1月9日

喉の主訴↓(つっかえ感:改善) 腸腰筋の筋緊張が緩和する→正中線のねじれが整う

1月23日

喉のつかえと後頭部の締め付け→改善 不眠と頭痛が出る→正中線が整うことで脳が違和感を覚えた

2月14日

心身とも体調が良くなる 左側に緊張あり→テレビを見る姿勢

まとめ

不良姿勢が原因である【座位時に脚を組む】ことにより体が左へ大きく傾いた。喉がよじれて、後頭部が引っ張られた。

 

細身の体型であったため、筋力も少なく筋張る体質が症状が助長したと考えられる。

 

やはり姿勢はとても大事である。姿勢は「すがた」に「いきおい」と書き、姿が悪くなると、人は勢いが弱くなって不調が出ると考える。

 

その先の病を引き寄せてしまう。もう二度と脚を組まない、組んだら逆に違和感を感じるような体に変わった。