不眠症:症例④

寝つきが悪い 途中で目覚める 朝早く目覚める

55歳女性 パート

不眠以外の症状

初診日:平成30年8月30日

  • 肩こり
  • 頭痛
  • 肘の痛み
  • 背中のこり
  • 膝の痛み
  • めまい

既往歴:橋本病 めまいが出るようになって、寝つきがだんだん悪くなる。後頭部が常に重苦しい。

所見

原因

ストレートネック
  1. 極度のストレートネック→枕が高い 
  2. 右側に体が傾く(右脚が短縮し骨盤が傾く)

施術・経過

まずは過緊張を緩和するために呼吸を整えて気の流れを促す。右側に傾いた体を中心に近づけるように、体の遊びをつける施術を施行する。

 

いきなり、曲がった体を元に戻すと余計にめまいが強くなる。バランスを見て段階的に整える。生活習慣動作(枕・脚を組まない)も合わせて改善する。

 

初回で後頭部の重苦しい感じは消失する。しかし、眠りは改善せず。3回目の来院時に2時間ほど熟睡感が出る。

 

背中の筋肉と腸腰筋の緊張がおさまり脚長差が整う。3日に1日は眠りが上手くいかないも、寝た感がある。

 

5回の施術終了には、起きてもすぐにまた眠れるほど回復する。めまいなどの不調も改善する。

 

右に傾いた結果、右の肘、右の膝に痛みが出ていたが、傾きが消失すると痛みも改善へ至る。

セルフケア

  1. 正しい枕の使い方(ストレートネック対策)
  2. 脚長差改善ストレッチ

まとめ

カルテ

とてもアクティブな私生活を送るので緊張が抜けない体になった。ママさんバレーボール、筋トレ、パートなど常に全力で行動していた。

 

家族には「そんなに頑張ったら体に良くない」と言われていた。ある日、気が付いたらめまいは出るし、眠れない不調になる。

 

また日々の生活習慣(テレビの位置・枕の高さ・脚を組む)も大きく影響する。いろんなものが積み重なった結果として自律神経失調症になる。

 

日々の疲れや習慣が蓄積すると、緊張が高まる→交感神経が優位になる→睡眠が低下→疲れが取れない→フワフワめまいが出現する