胃下垂:症例①

何でも残さず食べたい お腹の心配をなくしたい

25歳女性 歯科衛生士

症状

初診日:2019年1月31日

  • すぐにお腹がいっぱいになる
  • 太れない…
  • 胃が痛い
  • 頭痛がある
  • 肩がこる
  • 腰が痛い

慢性的な頭痛に悩む。鎮痛剤を服用する。職業柄、前かがみの姿勢が強制されて、肩こりと腰痛にも悩む。

所見

胃下垂の原因

体の傾き

左への傾き

 

重心がに傾く。左脚が短く詰まる。胃の位置は左に位置するので、左が短くなると、胃にストレス(=負担)がかかる。

施術・経過

胃下垂の根本原因の改善

カルテ

左重心を中心部へ近づける

 

ヘソ下に圧痛点あり。胃下垂と推測できる。左脚の短縮を整えるために骨盤矯正を施行する。同時に左腰椎のズレを改善する。

 

ヘソ下の圧痛点が消失する。

 

2回目来院時(2月7日)に食後の満腹感が和らぐ。肩こりと頭痛も楽になる。左への傾きが改善される。胃へのストレスが減少する。

 

3回目来院時(2月21日)頭痛を訴える。またヘソ周辺の痛みもあり。左腰に緊張感も出現する。内臓調整を再び施行する。その後、徐々に回復傾向へ。

 

2週間後の3月14日来院時、体調が回復する。食べられるようになる。体力が回復し頭痛、肩こり、腰痛に負けない体に向かう。

 

5回目来院時の4月4日、胃下垂に伴う不調はなし。仕事の疲れなどで、脚がモゾモゾして脚を組みたい感があった。体からのサインを感じれるようになる。

 

食事の量も急に食べないよう胃に負担を掛けないよう注意した。何でも残さず食べて、最終的にお腹の心配がなくなる。

セルフケア・日常生活動作での注意点

  • 胸郭拡大ストレッチ
  • 背骨解放体操
  • やりやすい前屈ストレッチ
  • 椅子座位時の脚組みの指導

まとめ

体の傾き=歪みによって胃のスペースが狭くなり胃下垂になった。人は右に肝臓があるので右に傾く。仕事や日常生活習慣動作によって、微妙なバランスが保てなくなる。

 

その結果、本来の自分の楽な重心位置から逸脱する。戻れなくなる。施術である程度、重心位置を中心に近づけると、体は良くなるスイッチが入り出す。

 

年齢も若いため比較的短期間で、胃が正常に近い場所に戻った。また、日常生活動作の改善やストレッチ、体操なども前向きに取り組んだのが良かった。