起立性調節障害:症例③

朝起きると、頭痛がひどくて学校に行けない

小学4年生

症状

初回施術日:2019年3月8日

  • 頭痛
  • めまい
  • 右肩の痛み
  • 左太ももの痛み
  • 右ふくらはぎの痛み
  • 両足首の痛み
  • 両手首の痛み

本が大好き 眼鏡(斜視)

所見

起立性調節障害の原因

予診表

眼精疲労

 

斜視があるため眼精疲労【眼瞼痙攣】が著しい。眼精疲労の蓄積がに出て次に頭痛へ発展する。

 

また、読書の際、姿勢が悪くなって体が左へ傾く姿勢を本能的にかばった結果、身体中あっちこっち痛くなる。

施術・経過

起立性調節障害の根本改善

カルテ

眼精疲労と姿勢の矯正

初回施術日(3月8日)頚椎のズレを正す→眼精疲労の改善=頭痛の改善につながる。

 

体の痛みが強く過敏になり、緊張もあり中々体に触れるのが困難だった。軽く施術をしてもすぐに痛がった。

 

2回目(3月15日)朝からの頭痛が夕方から出現する。右への体の傾きは変わらず。学校も休んだ。

 

眼精疲労を取る施術を施行する。

 

3回目(3月22日)頭痛の痛みが小さくなる。姿勢を整えた為、腰が前方へ入るようなる。骨格を支えられる土台ができる。

 

4回目(4月2日)眼瞼痙攣が消失する。右への体の傾きも消失する。頚椎の位置も整う。頭痛も改善する。関節の痛みもなくなる。

 

5回目(4月17日)毎日休まず学校へ行ける。全身の緊張も抜けて、関節痛が消失する。体のどこを施術して触られても痛みを訴えない。

セルフケア

  1. 本を読む姿勢
  2. 誰でも簡単にできる前屈

まとめ

眼精疲労に尽きる。本が大好きでより目に負担を掛けた。また、斜視もあったため余計拍車が掛かった。

 

体を守ろうとして無意識にいつも緊張した結果、全身が関節痛になる。小学4年生にとって、とても辛かったと想像できる。

 

眼は脳の一部と考える。つまり「眼精疲労=脳疲労」頭痛がSOSのサインだった。

 

子どもにとって眼鏡で視力を矯正するのは、仕方がない反面リスクもあると考える。なぜなら、眼は筋肉でピント合わせているから。

 

眼鏡で無理やり矯正すると、かえって眼に疲労を与え体調に影響を及ぼすこともある。