ドライアイ:症例①

光が眩しい(まぶしい)

40代男性(運転手)

症状

初診日:平成29年1月31日

  • 首肩のこり
  • 頭痛
  • 手足のしびれ
  • 背中のコリ
  • 腰痛
  • 疲れやすい

入院歴あり:うつ症状にて(抗うつ剤と筋弛緩剤を服用中)腰部のヘルニアあり。以来、趣味のテニスを断念してから不調になる。 

所見

原因

右に体が傾く

体が右への傾く

 

根本原因は腰部ヘルニアである。仕事がタクシードライバーである為、長時間の座位を強要される。

 

腰をかばった結果、右側へ体が傾く。体が傾くと、脳も傾く。

 

脳が傾くと正しい命令を体に出せなくなり、不調(まぶしい)へ陥る。

施術・経過

目的

ヘルニア

腰部ヘルニアの改善

 

身体全体の柔軟性獲得のために下肢を中心にストレッチを施行する。

 

同時に、右前額面の痛み(眼精疲労=眼瞼痙攣)を改善する施術も施行する。

 

右頸椎の変位も調整する。また、以前負傷した古傷の右足首の捻挫も施術する。1回目で眼瞼の痙攣が良くなる。ただし、右の前額面の痛みは多少あり。

 

サングラスを着用しているため、鼻に痛みを覚える。(→目の症状が良くなり他へ意識が移った為と考えられる)

 

車のヘッドライトがまぶしいと感じるも、意識をしなければ大丈夫。日常生活も支障なし。

 

腰部の調子も良くなりテニスができる。ハイキングへ行けるまでに心身共に回復へ向かう。

セルフケア・生活習慣動作の改善項目

  1. イス座位時脚を組まない
  2. 眼精疲労のセルフケア
  3. ストレス緩和の呼吸法

まとめ

タクシードライバーという仕事柄、腰部に負担が掛かり腰部ヘルニアになる。趣味であるテニスの継続が困難になり体調を崩す。

 

法人になりプレッシャーも重なり雪だるま式に不調が重なる。一時はうつ症状で入院も余儀無くされる。

 

人間は座るようには設計されていません。

 

もし仕事で長時間座位が強要されるのであれば、オフの日は身体を積極的に動かすべきです。私たち人間は動くように設計されているからです。

 

動かして体の調子を整えるのが人間の本能だからです。しかし、腰部のヘルニアになりテニスをプレーする機会を奪われて不調へ・・・。

 

「身体を動かしたくても動けない・・・」こうなる前に、腰部ヘルニアの施術を受けるべきです。

 

腰部ヘルニアは黄色信号です。光が眩しい目の不調は赤信号だからです。不調に陥る前に、体がなんらかのサインを発します。皆さん、忙しいので体からのSOSのサインをスルーしてしまいます。

 

最後は、まぶしいという大事な目まで症状が及ぶ苦しみになり、仕事ができない私生活もまともに送れない・・・大変辛かったと思います。