パニック障害:症例⑧

自転車で仕事に行く途中、突然ドキドキして行けなくなった…

44歳女性:保育士

症状

初回施術日:2019年7月5日

  • 首肩のこりがひどい
  • 仕事柄、いつも腰が重苦しい
  • 眠りが浅く、突然目覚める

ある日、自転車での出勤中に突然「ドキドキ」して息苦しさを感じる。十数年前も似た様な症状が出たことがあり。(服用中の薬)アメル・ソラナックス 

 

休職中なので、仕事に復帰したい!

所見

根本原因:腰椎の前弯

カルテ

腰が過度に前方への弯曲が強いせいで緊張を生み出している。腰椎が反ると、首肩に無意識に力が入るため、知らないうちに緊張を作ってしまう。

 

仕事柄、抱っこする作業が多くリセットが出来なくなった。体の緊張が抜けなくなった。

施術・経過

腰椎前弯の改善

初回施術日:2019年7月5日

腰椎:捻転施術 腰椎前弯の解消→首肩のこり(緊張)緩和

7月10日 

第3頚椎変位:調整施術 ドキドキ感少し落ち着く

7月22日

緊張が増して外出不可へ→薬を変えたのが原因と考えられる 身体的な緊張は減少傾向

7月31日

体調回復へ→近隣なら外出可能になる 減薬している

8月20日

首肩、腰などの痛みは消失→近所の公園まで自転車で行けるようになる

9月10日

高速道路に乗って外出が出来た→脳の緊張が和らいできた証拠

10月23日

一日中外出ができるまで回復する

11月21日

腰椎前弯が少し出現→職場の近くまで自転車で行けた

2020年1月16日

仕事復帰は実現できていないが、日常生活の行動範囲が少しずつ広がってきた 腰椎の前弯も解消され首肩の無意識な緊張感が軽減される

2020年3月27日

4月から仕事復帰→何度も自転車で職場まで行けるまで回復した。左腰部に緊張あるも自覚ができるので、セルフケアにてストレッチを実践。

まとめ

女性ホルモンの影響や仕事、家事などで腰に負担をかけるシーンが多いので、腰椎前弯を形成してしまった(仰向けで寝た時に、腰が床から離れている)

 

徐々に徐々に時間をかけてなってしまったので、気がついた時には首肩のひどいコリだけでなく、脳が不安定な状態で背骨(腰椎前弯によって正中線が前方に移動)に支えられてしまい、脳がいつも緊張してしまった。

 

その結果、普段の何気ないつもだったらできる行動がセーブされてしまった。

 

体の急激な変化であれば、防衛反応が働きすぐに気がつくこともできるが、母であり妻であり、仕事もある状況で自分のことが最後になってしまった。

 

これからは身体状態は整っているので、無理をしないで「気がついたら出来ていた」という感じの積み重ねで前に少しずつ進む。

 

「あっ、今なら仕事に復帰できそう」となる日が必ずくる。大事なのは焦らないこと。【4月から仕事に段階的に復帰した】