パニック障害:症例④

些細な事でイライラ、ドキッとする

41歳男性 会社員

症状

初診日:平成29年11月16日

ご本人様が書面にしてきた症状です。

  • 背中の左側が痛む(内臓の問題?)
  • 起床時背中(中心部)が痛むが暫くすると良くなる(仰向け寝の場合)
  • 頭痛(左目の奥・右眉)
  • パニック症状:その1(急行電車・新幹線などの密閉空間)
  • パニック症状:その2(夜中にトイレで目覚め再度寝る時)
  • パニック症状:その3(夜中に息苦しくなり不安感が大に)
  • 慣れない場所に行くと現実感が無い感じがする時がある

【その他】O脚な気がする。腰が反っている気がする。立っているとふくらはぎに負担が掛かる。骨盤が歪んでいる気がする(気が緩むと腹部が膨らむ)

 

鼻炎がち(時々黄色い鼻水が出る。副鼻腔炎?)声がかすれる時がある(喉付近に力だ入ってしまう)

 

前日寝ているのに勤務中(1日デスクワーク)ボーっとして眠くなる。やる気が出ない。10年前からいろんな症状が少しずつ発症し、薬を服用しても変化ない。

所見

原因

頚椎が左へ変位

頚椎の左変位・背部の筋緊張

施術・経過

 

頚椎の第5番目が左に変位する。頭(脳)が左側へ傾く。

 

その傾きを正中線に整えようと無意識に力が入る。よって背部が緊張する。

 

また、右腰部も頭部を正中線に維持をしようと常に緊張状態へ。

 

体の緊張により睡眠も取れなくなる。寝ているつもりで熟睡ができない。脳が休んでいない。

 

24時間傾いた体を保とうとして疲弊する。その結果としてパニック症状が現れた。

 

初診時に頚椎の矯正をする。2回目の来院時に頚椎の変位は解消される。「2、3日楽だった」しかし、3回目に背中の痛みを訴え「睡眠不足でイライラする」

 

背部の緊張と頭痛(眼精疲労)の解決の施術をする。特に左眼の奥の主訴に重点を置く。

 

4回目の来院時で「イライラと不安が軽減した。夜勤でも大丈夫だった」「仰向けでも背中の痛みは気にならなかった」

 

1月8日の5回目の時点で背中の主訴は消える。しかし、不安は残る。笑いをすすめる。

 

2月23日に来院(1ヶ月以上来院間隔が開く)疲れにて不安感あり。不安から薬の量が増える。現在、月に一度のペースで来院を継続中。

まとめ

お笑い

10年以上パニック症状があるため、身体症状に改善があっても体質改善にはもう少し時間が必要です。

 

しかし、良い兆しが見られるので徐々にです。目に見えない不安に駆られている状態です。

 

自分の「体」の状態と「心」のミスマッチが長かったので、これが一致するまでリハビリ期間が必要です。

 

また、「笑う」ことを忘れてしまったので、くだらない(←すいません^^)お笑い番組を観ることを勧めた。

 

楽しいから笑うのではなく、笑うと気分が変わるから。

 

 

どうしても不調の期間が長いと、顔も心もこわばってしまう。確かに体調が良くなければ、笑えません。でも、施術を受けると徐々に身体症状は整います。

 

やがて不調の方が勝手にどこかに逃げて行きます。