パニック障害:症例⑭

1年前からひどくなったのは3月から、すぐに緊張して不安なる。パニックになりそうになる。電車、バスに乗れない。初めての場所や狭い場所が苦手。

 

何も心配なく、お出掛けができるようになりたい、以前のように仕事に復帰したい。

46歳女性(主婦)

症状

  • 慢性的な首肩のコリ
  • 左腕のしびれ
  • 頭痛(季節の変わり目)
  • 動悸
  • ふらつき
  • 生理不順
  • 猫背が気になる
  • 睡眠中に目が覚める(眠りが浅い)

心療内科にてメイラックス(安定剤)を処方された。一度だけ飲んだ。根本的に体を変えたい。

所見

根本原因:頚椎第Ⅲ/Ⅳ椎間関節:左変位(+)

・左側へ傾く【弓なり状】 左腰部筋緊張(+)→背部筋緊張(+)→頭部左側へ傾く→首/肩挙行(⧺)→脱力不可【ストレートネック】→緊張↑↑→不安↑→パニック(±)

施術・経過

カルテ

2023年10月2日(初回施術日)

頚椎変位調整術、腰部筋緊張緩和術、施行

 

10月10日「左傾き↓、関節可動域↑」

ストレッチ操法術、施行

 

10月16日「行動範囲広がる」→買い物可

頚椎変位(-)→呼吸が深くできる

 

10月31日「息苦しい」

左腰部筋緊張(+)→腰背部筋緊張緩和術、施行

 

11月14日「息苦しさ↓」

背部緊張(+)→腰椎変位矯正術、施行

 

11月28日「ザワザワ感あり」

電車は乗れる→地下鉄、不可

 

12月20日「少しづつ改善を実感」

左腰部筋緊張=左側へ傾き(±)

 

1月17日「お正月、帰省した」→新幹線乗車、可

表情から緊張感が抜ける

 

2月16日「80%回復を実感」

※転居のため、一旦卒業へ→残り20%は自己治癒力で補える

まとめ

正中線【体軸】が左側へ大きく傾いてしまった。

 

パニック障害は骨格のゆがみ、筋肉の緊張を取って脳の位置を水平位にすれば良くなる。脳が正しく呼吸ができるから。脳の位置が重要。

 

原因は、椅子座位時に脚を組んでいたこと。もう一つは日常生活の体の使い方のクセによる。大人になると偏った、同じような体の使い方が多くなる。

 

正しい体の位置関係(左右バランス)が崩れてしまった。

 

中心軸が弓なり状に左側へ大きく傾いた。すると、一番上にある頭も大きく左側へ落ちてしまう。

 

体重の1/10の重さの頭を守るために、首肩を使って真っすぐな本来の位置に戻そうと頑張る。しかし、頑張りにも限界がある。

 

頭の中には「脳」がある。

 

大事な脳は「水平位」でないと機能しないので、無意識に正中線上に位置しようと首肩、または背中の筋肉が休みなしで24時間頑張る。

 

寝ていても弓なり状に左側に傾いた体を真っすぐにしようと、首肩が常に緊張状態だ。やがて力の抜き方が分からなくなる。交感神経がオンのまま。

 

ストレスは誰にでもある。

 

人間関係だったり、誰しもが何らかのストレスはある。実は、体の傾きも大きなストレスである。体の傾き、つまり脳の傾きを取ると、ストレスはかなり軽減される。

 

近年、気象の変化も激しい。暑い、寒いの気温差や気圧の変化も著しい。私たちは、いろんなストレスに囲まれてる。

 

でも、体のストレスを抜いてあげるストレスに対して考え方が変わる。ストレス耐性ができる。小さな変化が積み重なるからだ。

 

小さな変化の積み重ねが、自信になる。

 

「電車に乗ってみようかな」「薬なしで電車に乗れそう」「急行電車に乗れそう」「新幹線に乗れそう」「~そう」がいっぱい出てくる。

 

日常が少しずつステップアップする。

 

ポイントは無理はしない。「できそう」な心理状態になる。「できそう」な積み重ねがあなたの背中をそっと押してくれる。

 

パニック障害改善には、脳のストレスを消すこと。

 

脳を水平位にするために「骨格の歪み・傾き」を取って、左右のバランスを同じくらいにする。脳が深く呼吸ができるので、自律神経が落ち着く。

 

脳呼吸できると「思考」が落ち着きを取り戻す。

 

緊張や不安がある方は、口パク呼吸になっている。吸えていない。私たちの脳は「快適」を求めてる。

 

いったん、良くなると良い方が快適な自分なので、さらに良い方を目指そうとする。つまり、良くなると生活習慣や行動が変わる。

 

また、再びパニック障害になることはない。

こばやし接骨院