息苦しい:症例②

学校で胸が痛くなり、救急車で搬送される。以来、急な胸の痛みの恐怖と不安でパニックになる。登校不可。一日、2~3回胸の痛みが出る。就寝中も1:00頃突然、胸の痛みで目覚める。

 

学校に行けるようになりたい。

16歳高校一年生:男子(サッカー部)

症状

  • 急な胸痛
  • 不眠(胸痛の恐怖にて)

処方された薬(メンタルクリニックにて)

  • クロチアゼパム(抗不安薬)

所見

根本原因:第1/2頚椎椎間関節:右方向変位(+)

カルテ

頚部:筋緊張(⧺)ストレートネック(+)

 

・両肩:挙高(+)

・下肢:柔軟性(関節可動域)低下↓

・身長182㎝→姿勢↓↓(背筋丸い)

施術・経過

2022年11月22日(初回施術日)

C1/2:ajust調整施術、ストレッチ操法術、施行

 

11月28日「胸痛で目覚める」

The deep impact整体術、施行

 

12月9日「就寝中のみ胸痛あり」

頭痛(+)→ストレートネック改善施術、施行

 

12月16日「就寝中の胸痛↓」→登校可

柔軟性↑(姿勢改善)→ストレッチ操法術、施行

 

12月26日「日中も就寝中も胸痛なし」

眠れる→休まず登校可へ

まとめ

脳震盪歴があり頭部に衝撃を受ける。

 

頚部も頭部の重さに振られた結果、頚椎1/2の位置が右へ変位した。頚部緊張感が蓄積されて、呼吸が浅くなり胸痛を引き起こした。

 

また、下肢筋肉の柔軟性低下が著明。セルフケア(自宅でできるストレッチ)を徹底指導した。柔軟性低下も緊張を招く。

 

脚の筋力は体全体の筋力の70%を占める。脚は重要だ。また、身長182㎝でうつむき姿勢のため胸痛を助長した。

 

頚椎変位、下肢の柔軟性低下、うつむき姿勢の3つが絡んで突然、胸痛が出現した。就寝中は動きが少なく、つねに緊張状態であったので、さらに緊張を増したため突然、胸痛が出た。

 

予期せぬ胸痛という反応が出たため、恐怖感が出るのは当然と言える。また、いつ胸痛が出るのか不安になる。不安が強くなるとパニックに陥る。

 

胸部には心臓があるので、余計に恐怖を感じる。背が高いので、うつむかないと頭をぶつける。いつの間にか、うつむき姿勢が体に馴染んでしまった。

 

今後は、ストレッチ(セルフケア)を実践して、部活(サッカー)で発散すれば胸痛が出ることはない。

こばやし接骨院