緊張・不安:症例③

「いつも緊張している…首肩が痛い…」

40代女性:会社員(システムエンジニア)

症状

初回施術日(令和元年7月20日)

  • 首、肩がこって痛い
  • こりがひどくなると頭痛がする
  • 背中の痛みと腰痛がある
  • 顎が痛い

10年前から【服用中の薬:パキシル】パニック症状もある→電車が乗れない(車は可、バスは何とか大丈夫)とにかく首と腰が辛い。

 

飛行機に乗って旅行に行きたい!

所見

根本原因:顎関節の左側へ変位

カルテ

顎関節(下顎骨)が大きく左側にズレている。左側に引っ張っている為、左に筋緊張が強く出現しているが主訴は右である。

 

顎関節の変位がトリガーとなり頚椎も変位して、首肩の不調に拍車をかける。また、毎日座位でのパソコン仕事で腰にも負担が掛かる。

施術・経過

令和元年7月20日:初回施術日

頚椎・腰椎:捻転調整→右頚椎と左腰椎の変位の改善

7月27日

頚椎・顎関節:調整→右頚椎と顎関節変位の改善 「昨日、頭が揺れた」

8月3日

頸椎と顎関節の改善あり→主訴に変化なし 「首、腰共に楽になった実感がない」

8月16日

顎関節:調整→下顎弓の隙間の左右差を改善

8月31日

右顎関節の狭少部:減少↓ 頸椎:捻転調整

9月28日

顎中心に施術→咬筋、胸鎖乳突筋の緊張緩和

10月19日

頸椎:調整施術→右手関節の緊張緩和

まとめ

顎関節の変位が首、肩のこりや痛みを招いて、症状がひどくなると頭痛になり、緊張が抜けない身体が自分本来だと脳が誤解した。

 

その結果、脳の許容範囲を越えてしまい電車に乗れないなど日常生活に支障を来たした。

 

咬む=咀嚼は人間の本能である。つまり、歩くことと同じである。想像してみてください。歩けないと人はどうなるだろう?咬む事も同じであると考えている。

 

噛んで脳が活性化される。咀嚼はとても大事である。この方は昔、歯列矯正をした際に顎関節がズレたようである。

 

同じように原因は異なるが、幼い頃ブランコから落ちて顔面を強打して、顎関節が変位した方も同じように緊張が抜けない症状を強く訴えた。