気管支喘息:症例①

1月から気管支喘息になる

20代男性

症状

初診日:平成29年6月12日

  • 首肩のこり
  • 背中のこり
  • 疲れやすい
  • ドライアイ
  • お腹が張る

留学中のカナダより帰国中、機内で体調不良が悪化する。カナダの病院を受診する。

所見

原因

気管が詰まる

左股関節の開き(骨盤が開く)

 

空手歴があり左の脚が軸足になる。そのため左の股関節が開く。左骨盤が挙がる。右側の腰部が支えようとして筋緊張する。

 

正中線(体の中心軸)が左に傾く。それを支えようと内臓が緊張する。(=右腰部も同様)体が段々と前重心になり(=背中のこり)頭も前方へ倒れる。(=首肩のこり)

 

背骨も当然のように傾く。背骨を沿って気管は走行しているため、背骨が傾けば気管は捻れる、詰まる。気管支が炎症を起こして、咳を誘発する。

施術・経過

目的

骨盤の傾き

股関節の開きの改善

 

骨盤の開きも合わせて調整する。左股関節が外に開くのを矯正する。また右腰部の筋緊張を除去する施術も施行する。

 

柔軟性低下が著明なため「関節可動域」獲得の全身ストレッチを施行する。ストレス過多により無意識下で眼瞼痙攣(まばたき)あり。ストレス遮断法にてストレスを軽減させる。

セルフケア・生活習慣動作改善項目

  • 気管拡大ストレッチ
  • 前屈ストレッチ(前屈が得意になる)
  • イス座位時脚を組まないこと

まとめ

子どもの頃の習い事の空手の動作により、股関節が開いて本来あるべき位置に戻らなくなる。次第に、体がかばいきれなくなる。

 

股関節は体のエンジンです。飛行機を想像して下さい。飛行機には左翼と右翼にそれぞれエンジンが1っずつ着いています。

 

一つでもエンジンの働きが落ちると、機体は左右どちらかに傾きます。その傾きを正そうとして、つい脚を組んでしまいます。脚を組むことは、自分の感覚では楽です。

 

しかし、脚を組むことは脳は楽ではありません。股関節が開くと、かばって体は段々と雪だるま式に不調になります。いろんな不調が重なると、不安が増長してさらに不調のスパイラルに陥ります。

 

病院で検査しても異常が出ないのもある意味当然といえます。子どもの頃の体の使い方、体の癖は大人になった時に非常に大きな影響があります。