喉の不調:症例⑩

「喉と胸がつまる…人前で話すと声が震える」

28歳男性:会社員

症状

初回施術日:令和2年1月21日

  • 首、肩のこりと痛みがある
  • 右肩に「ピキッ」と痛みがある
  • 背中が痛む
  • 夕方になると脚がむくむ
  • 汗を多くかく

デスクワークで一日中、パソコンをしている。最初は喉がつまる感じがして、徐々に胸の方までつまる感じが出てきた。

 

困るのは仕事で人前で話すと声が震える。水泳でクロールを1キロ泳ぐ。

所見

根本原因:背部の過度な筋緊張

カルテ

背部の筋肉が元々発達している。その上、水泳でクロールを定期的に泳いでいる。

 

また、背部の過緊張により肩関節が挙高している(→肩が前方凸)いつも緊張状態に陥っている。

施術・経過

令和元年1月21日(初回施術日)

不安及び緊張が過多→背部:筋緊張緩和の施術 

1月25日

施術後、楽になる→背部の緊張減少する 

2月1日

違和感減少:胸→喉 肩が下がる→自然に力が抜ける

2月15日

喉のつまり感→消失 人前で話す機会はまだないが不安は減少傾向にある

まとめ

原因はデスクワークによる背部の筋緊張である。学生時代はバスケットボールを続けていた。社会人になり体を動かす機会が無くなる。

 

泳ぐのが好きで仕事後、プールに通う。

 

泳ぐのがクロールのみで、右だけで呼吸を行っていた。右のみの呼吸が背部の緊張を助長したと思われる。来院時、右上肢に強い筋肉のこわばりが認められた。

 

パソコンでの前傾姿勢は身体には良くない。電車に乗ればスマホを覗き込んでいる。しかし、パソコンもスマホも現代に欠かせないアイテムである。使うのは問題ない。

 

大事なのは、いかに身体をリセットするか?である。リセット方法を徹底的に指導した。とても前向きな方で、体力もあったので早期回復した。

指導したセルフケア

  1. 大の字ストレッチ(体幹リセット)
  2. 足首整える正座(喉のつまり予防)
  3. 肩回し(肩関節の挙高予防)
  4. 腸腰筋バンザイストレッチ(パソコン前傾予防)
  5. 肩関節入れストレッチ(肩関節凸予防)