動悸:症例①

日中突然、動悸が起こる・・・

30代男性 会社員

症状

初診日:平成30年1月9日

  • めまい
  • 首肩の凝り・痛み
  • 背中の痛み・凝り
  • 下痢
  • 疲れやすい

一日中パソコンでのデスクワーク。慢性的な肩こりにも悩んでいた。仕事中、動悸とめまいが突然発症する。心療内科で薬(ワイパックス)を処方される。根本的な改善を求めて当院へ。

所見

原因

パソコンでのデスクワーク

頚椎の右変位と下肢の筋緊張

 

一日中、パソコンに向かってうつむいている。高身長(186センチ)であるためデスクワークは体に掛かる負担が大である。

 

慢性的な肩こりに悩んでいた。頚椎が右へズレる。原因は重い頭を支えるのが辛くなるため。約5キロある頭を細い頚椎だけでは支えられない。

 

胸椎、腰椎も含めて背骨全体で支えなければ頭は支えられない。長時間のデスクワークは頭が、前に突出するため極端に頚椎に負担が掛かる。

 

頚椎のズレが体の支持安定が消失する。その結果、疲れ溜まると動悸・めまいの自律神経の不調が出る。

 

また、デスクワークの弊害で脚(下肢)が血行不良になる。血液が循環しなければ自然と不調になる。

施術・経過

根本原因の改善

頚椎

頚椎のズレの修正と下肢の筋緊張の緩和

 

初回の施術で右変位への頚椎のズレの矯正をする。同時に下肢の筋肉の柔軟性の獲得を図る。

 

2回目の施術にて胸椎3番の矯正をする。胸椎3番は心臓に関係している。以来、動悸の症状は消失する。

 

薬の服用もしなくなる。時々、めまいは出ることもあるが20分くらいで治るようになる。

 

5回目の施術で仕事が忙しくても、仕事に集中できるまでに回復する。

セルフケア・生活習慣改善項目

  1. 胸郭拡大ストレッチ
  2. 背骨伸びストレッチ
  3. 簡単前屈ストレッチ
  4. コンタクトレンズ装用時間の短縮

まとめ

今日寝て明日起きると体調アップ間違いなし

高身長により無理なパソコン姿勢によって体に負担が掛かる。慢性的な肩こりが体の不調を知らせる黄色信号のサインです。

 

しかし、ただの肩こりとつい無理をする。不調の層が地層のように重なり、段々と体がコントロール不能になる。やがて、頚椎がズレて自律神経が乱れる。

 

結果として動悸、めまいなどの自律神経失調症になる。不調になってすぐに施術をしたので合計5回(最終来院日:3月)で症状が回復できた。

 

順調に回復した理由

①薬の服用期間が短かった

②計画的に来院して施術を受けた

③セルフケアをきちんと行った